世界摂食障害デー特別企画
2026.6.2 世界摂食障害アクションデー特別企画
「ほんとうは、」の続き。
摂食障害と生きることには、「ほんとうは、」がつきもの。当事者だけじゃない——そばで支えようとしている家族も、パートナーも、友人も。みんなそれぞれに、口に出せないままの「ほんとうは、」を抱えている。
- 本当は、回復したい。でも、怖い。
- 本当は、楽しく食事をしたい。でも、食べられない。
- 本当は、分かってほしい。聞いてほしい。でも、もしわかってもらえなかったら?
- 本当は、もっと支えたい。そばにいたい。でも、どう声をかければいいかわからない。
でも、そんな気持ちを伝えることは難しい。人と人がつながる場になる「食事」と距離を置いている私たちにとって、きっかけをつかむことすら簡単じゃない。直接話そうとすると、また食事のことで言い合いになって——「ほんとうは、」の先の言葉は、いつも胸の奥にしまわれたままになる。
だからこそ、今日この日に、手紙という形で気持ちを伝えてみませんか。
摂食障害を生きている自分へ。支えてくれているあの人へ。本当は支えたいと思っているあの人へ。
面と向かってではなく、じっくり自分と相手を思い浮かべながら書く言葉なら——「ほんとうは、」の続きを、届けられるかもしれないから。
LETTER CATEGORY
手紙の宛先は、4種類
過去の自分へ。あのころ苦しんでいた自分に、今だから伝えたいことを。
現在進行形で向き合う自分へ。今のありのままの気持ちを、言葉にして。
家族・パートナー・友人など、支える側から当事者へ。面と向かっては言えなかった気持ちを。
自分を支えてくれた人へ。ずっと伝えられなかった感謝や思いを届けたい方に。
寄せられた手紙
手紙をクリックすると、全文を読むことができます。
お父さん、お母さんへ。
私を支えてくれて、ありがとう。怒りも悲しみもあったし、辛かった。それでも見捨てずに支えてくれて、本当にありがとう。
19〜21の時の私へ
今食べれたり食べれなかったりできついよな。大好きなうどんさえ匂いでアウト!作ってくれた母に申し訳なさでいっぱいだよね。
あのときからすこし大きくなった娘へ
何も食べられなくなって入院したとき、医者の前で号泣してしまった。でも、いまそれを乗り越えて元気に過ごしている姿を見ていて本当に幸せです。
見守ってくれた家族へ
毎日が暗闇だったあの頃。どうにもならない感情をぶつけてしまったこと、申し訳なく思ってます。それでも見捨てず側で見守ってくれてありがとう。
一緒に悩んだあなたとあの時の私へ
今思えば摂食障害への扉は2人揃っていなかったら開かなかったはず。あなたは私を責めたことは一度もなかったな。
大切なあなたへ
話してくれたのは半年くらい経ってからだったね。ありがとう、とてもうれしかったよ。私は「あなたを支える人」になりたいわけじゃない。ずっとあなたの隣にいたい。
頑張りすぎている私へ
昨年から体型が気になるようになった。気づけば1日1回のサラダだけが私の食事になった。いつかこの状況から抜け出せるって、ただ自分を信じることしかできないけれど。
一生治らないと思っている18歳のあなたへ
一生治らない。そう思って、毎日苦しんでいる18歳のあなたへ。食べることが怖くて、でも本当は、楽しく食べたい。家族や友人と同じ食卓を囲みたい。
そっとしてくれてありがとう
症状の酷かった7年前、私はあなたとの連絡を絶つ判断をしました。そこから7年間、申し訳なさを感じながらも連絡を取ることができませんでした。
Sさんへ
わたし,生命線が短いんですよ。ほらね,と見せたら,あなたはわたしの手のひらをぎゅっと引き寄せてマジックペンで生命線を伸ばしましたね。
大学の先生へ
先生、ご無沙汰しております。「どうしたの?」と聞いてくださいましたね。こんな「変な自分」をそのまま受け止めてくれる人がいるんだって、衝撃を受けたのをよく覚えています。
幸せになっても良いんだよ
自分は幸せになる資格がない。そう自分に言い聞かせてきた。でも最近は、炭水化物を食べられるようになって、人前で食事を楽しめるようになった。
世界で1番大切な娘へ
本当は、過去に戻りたい。戻れるなら、苦しさにすぐに気付き、寄り添い助けてあげたい。本当は、一緒に食べたい、出かけたい。一緒に、バカ笑いしたい。
父へ、そして母へ
自宅での自殺未遂、精神科、摂食障害……正に晴天の霹靂だったことでしょう。それでも強く叱責することもなく、見守ってくれましたね。
なんかもう大丈夫と思えるまで
なんかもう大丈夫と思えるまで、あとどれくらいかかるのかな。今はまだ食べられなくなるのが怖くて社会生活が上手くいかない。
あの時、声をかけてくれたあなたへ…
「本当はね……その人には、その人にしかできない使命を持って生まれてくるんだよ。」私が摂食障害でいちばん苦しかった時、そう声をかけてくれた女性がいます。
生きつらさを感じている貴女(あなた)へ
いつも理想の自分と現実のギャップにさいなまれているよね。自分はダメだと否定しているのを聞くと、私もつらい。でも一番つらいのは、あなたなんだよね。
摂食障害と闘った娘へ
本当に本当に頑張ったね。本当は、もっともっと支えてあげたかった。どう声かけすれば良いかわからなかった。もっと真正面からぶつかれば良かった。
あの頃の自分へ
今なんだか上手く食事に付き合えるようになっていますよ。ここまでの道のりは長かったけれど、今何とかやっています。
あの頃の自分へ
12歳から約10年間摂食障害の治療をしていましたね。一歩進んで五歩下がるという日々。ずっと暗いトンネルの中にいるような気持ちでした。
「あなたは十分かっこよかった」
あなたが今思ってるより、あなたの生き様はかっこよかったよ。自分で考えて行動できたことは、ちゃんとあなたの本質を作っていた。
あの日、あなたが話してくれたこと
ほんの数回だけ一緒に仕事をしたあなたが、「実は摂食障害なんだ」と打ち明けてくれた日のことを今でも覚えています。
中学校の先生へ
お元気ですか?私は今大阪で管理栄養士養成課程の大学の2年生です。あれほど食べることを拒否していた自分がこの職業につこうとするなんて、想像もしていませんでした。
頑張っている自分へ
2年前の11月。突然、体が動かなくなって病院へ行き、「ほとんど食べられていないのに、血糖値が高い」という現実を知った日。あの日から今日まで、ずっと頑張って食べ続けてきた自分へ。本当にお疲れさま。
真っ暗闇の中でもがいてた自分へ
拒食から少しずつ回復して大学にも入れたのに過食が始まり、医療保護で入院になり将来が真っ暗だよね。でも、それはずっとじゃないよ。
過食症渦中の20代前半の自分へ。
ほんとうは、強くみせてるけど、弱さを出せる場所が欲しいんだよね。でもね、人にはみんな弱い部分があって、弱さで繋がる絆があるんだよ。
あの頃の私へ
こうやって手紙を書いていること、5年前のあなたが見たら驚くだろうな。16歳の時、拒食とうつになって、学校に行けなくなってしまったよね。
お母さんへ
当時、自分で料理をするとなると、何を入れたら良いのか考えすぎてわからなくなってしまっていたから、ずっと代わりにご飯を作ってくれていたよね。
生きていてくれた娘へ
あの頃、あなたの命がなくなることが恐ろしすぎて、あなたの本当の心を想うことが出来なかった。何とか生き抜いていてくれて、ありがとう。
あなたへ
高校のころ、大学のころ、それから大人になっていくあなた。病院にお見舞いに行ったこともありましたね。疾患とともに生きるということは、時間がかかるね。でも諦めずに歩んできたね。
給食が苦しくて不登校になった頃の自分へ
小学校中学年の頃、親が離婚したことによるストレスで給食が食べられなくなった。給食のことを考えるだけで吐き気が止まらなくて、気づいたら不登校になっていた。
おねえ へ
あのときのおねえに会いたくなかった。でもな、頼ってくれることは嬉しかった。俺にとって、世界にたった一人しかおらへんおねえ。今、元気に居てくれてありがとう。
頑張っている てるこへ
自分に手紙なんて恥ずかしいね。長い過食嘔吐がとまり2年をむかえよくやったね。人に褒めてもらう事ばかり求めていたけどこれからは、自分を褒めていこうね!
食べることが辛かったあの頃の私へ
SNSやテレビの影響でダイエットを始めた私。気づけば食べることへの執着が強くなって、頭の中はいつも食べ物のことでいっぱいだよね。
むすめへ
去年はじめて摂食障害と診断されて、そのまま入院になってそろそろ半年になろうとしてますね。毎日面会に行っていてもなんて声をかけたらいいのかわからなくて。
彷徨っていた私に伝えたいこと
毎日、朝起きると絶望感が襲いかかり、何者にもなれない自分が本当に情けなくて、出口の見えないトンネルを彷徨っていた私。そんな私に伝えたいことがあります。
摂食障害で苦しんでいるあなたへ
今日まで生きてきてくれてありがとう。この病気は敵じゃありません。自分自身に戻るための長いトンネルです。希望だけは捨てないでください。
私の周りに居てくれたみなさん
お父さん、お母さん、先生、主治医……沢山の人が私の周りにいてくれました。みんなにありがとうというタイミングがなかったので、この場で感謝を伝えたいと思います。
ほんとうは の心の声
ほんとうは、友人とのお食事会で会話に集中したいのに、頭の中でカロリーを考えると話が入って来なくて気まずくなったりする。
願い
うまくいかなくても、それは頑張りが足りなかったからじゃなくてむしろ頑張りすぎてるんじゃないかなと思います。息を抜ける時間を共有できる人がそばにいますように。
過去のわたしへ
今の私は、あなたの両親の愛に、ようやく気づくことができたよ。それはドラマのような大きな出来事ではなく、あなたが今まで見過ごしてきた、あるいは気づこうとしなかった、ごく日常…
大切な娘へ
「ママ、私 摂食障害かもしれない」電話でママに伝えてきてくれた時、まだ16歳だった貴方は不安でいっぱいだったでしょうね。完璧主義で頑張り屋の貴方が、ダイエットを始めたらこ…
今も病気のおばけと手を繋ぐ私へ
色んなことが重なって、色んなことでいっぱいになって「どうせ、誰も助けてくれない」そんな気持ちになったあの日。そんな時、手を差し伸べてくれたのが摂食症というおばけだった。気…
これから先もずっと家族のあなたへ
昔から今までずっと、あなたを見てきて、自分がしんどくなる時ももちろんあったけど、それよりもどんなことよりもあなたが生きていてくれるだけで、いつでも会える場所にいてくれるだ…
病気を認めるのが怖かった私へ
「摂食障害じゃないかな」と嫌でも自覚するほど症状が現れていた、あの頃。私は、そんな私を認められなくて、病院に行って確定診断を受けるのが怖くて、なかなか受診できずにいました…
ずっと仲良くしてくれる友達へ
中学で出会って仲良くなって、もう20年以上が経つね、びっくり。せっかく同じ高校に入って同じクラスになれたのに、私から避けるような形をとってしまったこと、ずっと後悔していま…
あの頃の私へ
あの時、なんとか死なずに生き延びてくれて、ありがとう。今のあなたには到底信じられないと思うけど、私は今、夢だったソーシャルワーカーになっています。「死にたい」って泣いてい…
あなたの「ほんとうは、」の続き、
聞かせてください。
当事者から家族へ、家族から当事者へ、元当事者から当時の自分へ——
短くても、長くても大丈夫。面と向かっては言えなかった気持ち、今日だから言葉にしてみませんか。
寄せていただいた手紙は、誰かの「自分は一人じゃない」という気持ちにつながれば嬉しいです。
参加方法
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- 寄せていただいた手紙は編集部確認後、掲載します
