「人と一緒に食べるのが怖い」だけでは摂食障害と判断することはできません。これまでの経過や、どういう理由で人と一緒に食べられないのかも含めて精神科の先生に相談されるとよいと思います。
人と一緒に食事をする場合に、どのような不安や恐怖があるのでしょうか?摂食障害患者さんが会食を避ける理由では、食事自体が嫌であったり、太っている自分が食べるなんてみっともなく卑しいと感じる、または相手にそう思われるのではないかと思うことなどがあげられます。また、食事への抵抗から食べられる物が限られたり、特定の時間や場所、手順でしか食べられなかったりと独特のこだわりが、他の人とペースをあわせて食べる妨げになっている場合も会食の難しさにつながります。いずれにしても、食事相手がどのように思うのかを過度に意識して食事が楽しめない状況は、生活の大きな支障になります。一方で、対人緊張や不安症状が人との食事を不安にさせる場合や消化器症状などその他の症状が原因となる場合は、摂食障害とは異なる病気と診断される場合もあります。