完璧主義な性格や、融通の利かない頑固な性格の場合、食事や体型をつきつめてしまい神経性やせ症を発症する要因になることが知られています。自分では完璧主義であることに気づいていない方もいます。一方で、元々完璧主義ではなかった方も、病気を発症するとこだわりが増え、周りから完璧主義に見えることもあるかもしれません。自分をよく知るためにも、どんなところが完璧主義なのかご家族や先生に具体的な言動を教えてもらってはいかがでしょうか?
摂食障害患者さんでは、完璧(完全)主義や強迫的性格が特徴の一つとして指摘されています。目標が完全に達成されるよう真面目に努力することは素晴らしいことですが、何事もうまくいくことばかりではありません。この性格が過ぎるといつも不全感をもつことになり、自分は何をやってもダメだと自尊心を低下させるようになります。しかし、摂食障害患者さんでは、自分の気持ちを周囲に伝えることが苦手な方が多いのも特徴です。自己否定するなどして精神的に辛くなった気持ちをうまく表出できなことが、やせ体型を強迫的に追い求めて拒食したり、不適切なストレス発散法としてや自分を罰するための自傷行為として拒食や過食・嘔吐などをしたりすることにつながります。質問者さまは完璧主義は自分にあてはまらないと感じられるようですが、このような一連の考え方の特徴を考えた場合、どこかご自身にあてはまるところがあるのではないでしょうか。