自分が病気だということに気づきが少ない方もいれば、全く病気だとわかっていない方もいます。単に“食べる”ことを強いるのではなく、「食事や体型にこだわってしまうこと」「健康な体になることが恐怖だと思うこと」が病気の症状であることに気づかせてあげましょう。摂食障害情報ポータルサイトの「よくある質問」も参考にしてください。(下記リンク参照)
「Q.家族が摂食障害ではないかと思うのですが、病院に行きたがりません。どうすればよいですか?」
神経性やせ症の特徴の一つに病的な「肥満恐怖」があり、食事に強い抵抗が生じます。また、自身の病気を認識する力が衰え、極端なやせにより生命を脅かす状況になってもその深刻さを理解せず、食事のことで家族と衝突することがよくみられます。命に関わる状況であれば、娘さんに判断を完全に任せてしまうとさらに状況が悪化する恐れがありますので、ご家族として治療を受けさせるよう毅然とした対応が必要です。ただし、娘さんも食事や体重の問題を理解していながらも肥満恐怖から食べたくないという相反する気持ちがあり、葛藤し苦しんでいるのではないでしょうか。ご家族は、太ることが死ぬほど怖くなっている娘さんの気持ちを理解した上で、食事に立ち向かうよう励ましたり、食事を摂りやすくする工夫を一緒に考えそれが実行できるよう協力したりすることが、娘さんにとって大きな助けになるように思います。