現在、摂食障害は単一の原因(例えば親子関係)だけで発症するものとはされておらず、色々な要因が重なって発症すると考えられています。問題や悩みを持たない家族というものも存在せず、どのような家族にも必ず何かしらの問題や悩みがあるでしょう。そのため、家族が過度に自責的になる必要はありませんし、家族が自責的になる様子を見て、当事者がさらに自責的になって事態が悪化することもあります。家族は、過去の失敗を反省して今できる対応があるのであればそれはした方が良いかもしれませんが、取り返しのつかないものなどについてはあまりこだわらずにいた方が良いと思います。
そんなことはありません。摂食障害の発症には様々な要因が組み合わさっていることが知られており、1つの要因に絞ることはできません。それこそ遺伝的要因、家庭とは別の勉強のこと、友達関係のこと、自身で読んだSNSの記事…など様々です。責任感が強い親御さんやその家族は発症の要因を自分たちに探してしまいがちですが、そうではないと思います。時に毒親といったセンセーショナルな言葉が目に入ることはあるかもしれませんが、決してご自身のことを責めすぎず、お子様の健康のために今できることをしてあげてください。