「食べられない」「食べて吐く」だけが摂食障害ではない!
「ただの食べ過ぎ?」「同じことはみんなやってる?」「誰だって食べたくない時はある?」
ーー 摂食障害に向き合う中で、「私は摂食障害だと言って良いのかな?」と不安になること、ないですか?もちろん、摂食障害という診断は関係なく、悩んでいることがあるならば苦しいことに変わりはありません。けれど、「自分は摂食障害だ」という認識を持つことで、正しい支援に繋がれたり、情報が集めやすくなったりするというメリットもあります。
「自分は典型的な『拒食』や『過食』とは違うから」そう思って一人で抱え込まずに、摂食障害として必要な支援を受けられるように、情報収集していけると良いですよね。
今回は、「これも摂食障害と言えるの?」という疑問への回答やヒントになるような記事をまとめました。
「たくさん食べてしまう」は摂食障害?
ストレスやイライラした感情の対処などのために、つい食べ過ぎてしまうこともありますよね。
「ただたくさん食べてしまうというだけでは、『摂食障害』って言っちゃダメなのかな…」「努力が足りないだけ?」そんな風に思う方もいるかもしれません。
そんな思いを抱いた時に、読んで欲しい記事をまとめました。
1.過食症(神経性過食症)ってなに?
「吐いていなくても摂食障害?」「過食してしまうのはなぜ?」そんな疑問にお答えするこの記事。
「痩せたい」と強く思っているのに、つい食べるのが止まらなくなってしまう過食症のすももちゃんの漫画と共に、過食症(神経性過食症)について分かりやすく解説します。
2.「吐かない過食」ってどんな感じ?――当事者登壇イベント
「自分はただの食べ過ぎだから、病気じゃない」とつい一人で抱え込みがちな「非嘔吐過食」。
今回は非嘔吐過食を経験した3人の方に登壇いただきました。周囲の理解、体型の変化との付き合い方など、非嘔吐過食ならではの苦しみについて共感できる内容も多いのではないでしょうか。
3.食べ過ぎと過食症の違いってなに?
「たくさん食べてしまうけれど、ただの食べ過ぎなんじゃないか…」そんな風に考えている方に読んで欲しい記事。客観的な判断基準と共に「本人が苦痛を感じているかどうか」という主観的な判断基準にも触れられています。自分の状態について冷静に見つめて、どのように支援を求めたら良いかのヒントを得られる記事です。
「若い女性」じゃないけど摂食障害?
「若い女性が、ダイエットをきっかけに発症する病気」というイメージも強い摂食障害。
しかし、男性がかかることもあれば、大人になっても摂食障害を抱えている方もいます。特に男性の場合、周囲に同じような経験をした方が多くないことから、つい一人で抱え込みがちなのではないでしょうか。
1.摂食障害は「若い女性」の病気?
この記事では、スポーツをきっかけに過食嘔吐を発症した男性の例を漫画化し、心境や理解の変化について解説しています。ネット上などの情報で似たような事例が少ないと不安になりがちですが、根底にある「食べるのがこわい気持ち」「太るのがこわい気持ち」といった共通項を見つけることができれば、「自分だけじゃない」と思えるような気がしますよね。
2.男性の摂食障害元当事者の体験談
男性の摂食障害においては、どんなきっかけや原因があって、拒食や過食・過食嘔吐を発症したり、それが長引いたりするのでしょうか?この記事では男性の摂食障害元当事者の体験談を通じ、そのリアルについて知ることができます。一人で苦しんでいる方が「自分だけじゃない」と感じるきっかけになれば幸いです。
「特定の場面で食べられない」のは摂食障害?
「食べるのがこわい気持ち」を、特定の場面で抱くという方もいらっしゃると思います。例えば「会食」など他人と外で一緒に食事をする場面。これも摂食障害なのでしょうか?
摂食障害の場合、「食べるのがこわい」の背景に摂食障害特有の思考パターンがあります。この記事ではそのパターンを専門家が解説しており、自分の「食べるのがこわい」気持ちに対する深掘りのきっかけになるのではないかと思っております。
「口に入れるけど食べないで出す」は摂食障害?
カロリーは摂取したくないけれど、食べる手は止まらない…そんな時に「食べ物を噛んで吐き出す」(チューイング)ということをする方もいらっしゃるかと思います。実はこれも摂食障害の現れ方の一つ。
今回はチューイングを経験した方の体験談をご紹介します。「何は食べられて、何は食べられない」というこだわりを持ちつつも、それが少しずつ和らいでいく過程がリアルに描かれています。
終わりに
この記事では「これも摂食障害?」と思った時に読んで欲しい記事をまとめました。「摂食障害」という名前がつくかつかないか、それ自体は大きな問題ではなく、「今、苦しんでいるなら、何らかの支援を受けるべき」ということにはもちろん変わりはありません。しかし、「摂食障害」という名前がつくことで安心できる方もいらっしゃるのではないでしょうか。摂食障害について様々な観点から理解を深めることで、ご自身の「苦しみ」に対処する一助となれば幸いです。