摂食障害の併存疾患って?
摂食障害と向き合っている時は「食べること」や「体重のこと」だけが問題のように感じてしまいがち。けれど実際には、不安やうつ、強いこだわりや身体症状など、さまざまな「別の困りごと」が一緒に現れることも少なくありません。
こういった「併存疾患」は摂食障害の回復に大きく影響を与えることもあるけれど、なかなか情報を集めることも難しいですよね。
「摂食障害とうつを同時に経験した方は、どんな風に回復していったの?」「そもそも摂食障害になりやすかったり長引きやすかったりする元々の疾患や性格はあるの?」
そんな疑問にお答えする記事をまとめました。
「食べるのがこわい気持ち」と心身の疾患・症状の関係は?
摂食障害との向き合い方を考える時に「そもそも心の病気なの?身体の病気なの?」…そんな疑問を持つことも多いのではないでしょうか。
摂食障害は、心にも身体にも、どちらにも影響する病気と言えますが、不安や自己否定感、衝動性といった「もともとの心の状態」、無月経・月経不順や骨粗鬆症・骨折といった「身体への影響」と、その影響関係は非常に幅広く、複雑です。
こちらの記事では、摂食障害と心身の関係について、やさしい言葉で解説をしています。
摂食障害をとりまく心身の症状・疾患について知ることで、「どうしたら自分にあった回復の仕方を見つけられるの?」「このまま摂食障害の症状が続いてしまったらどうなっちゃうの?」そんな疑問・不安について、ヒントになるかもしれません。
「摂食障害とうつ」、どう乗り越えた?
摂食障害の併存疾患として悩む方が多い、「うつ」(うつ病、抑うつ状態)。二つの疾患を抱えながらも、自己理解を深めながら、回復・安定した状態に向かっていった二人の体験談をご紹介します。
1.まいさん
食欲の減退からの拒食、拒食からの回復期に経験した過食とそれに伴ううつ状態、死を身近に感じた経験――。摂食障害と、「うつ」をはじめとする「心の状態」について、まいさん自身の体験を起点にリアルに知ることができる記事です。
2.なつきさん
抑うつ状態と休養目的での入院を経て出会った、「自分の感情に気づく」という考え方。「摂食障害とうつ」の経験を経てどのように自己理解を深めていったのか?が伝わってきて、「摂食障害と心の関係」そして「摂食障害になった後、複雑な感情とどのように折り合いをつけていくのか」について考えさせられる記事だなと思います。
摂食障害と、生まれ持った気質や特性の関係は?
「摂食障害になりやすい気質・特性はあるのかな?」…これも、摂食障害に苦しんでいる方やその家族・パートナーなどの周りの方の多くが、気にすることの多いテーマではないでしょうか。
このテーマについて、当事者や専門家を交えて深掘りした記事をご紹介します。
1.摂食障害になりやすい性格ってあるの?
完璧主義や強迫的性格といった、生まれ持った性格や気質に関する疑問に、専門家がお答え。「自分の性格と摂食障害の関係性」を表す「キーワード」が見つかると、自己理解も深まって、一歩前に進むためのヒントが得られるかもしれません。
2.「発達障害×摂食障害」当事者・専門家登壇イベント記事
「発達障害の特性は、摂食障害の発症や、長引いたり悪化したりすることに繋がる?」「発達障害の特性に合った摂食障害の治療法、発達特性を活かした摂食障害の治療法はあるの?」――そんな疑問をテーマに、摂食障害と発達障害の両方の当事者であるすんさんが、摂食障害専門医の山内常生先生と対談しました。
自分の特性に合った治療法や治療の過程があるかもしれない、と思うと、摂食障害と心身の複雑な関係を目の前にしても、少し希望が見えてくるような気がします。
終わりに
今回は「摂食障害と併存疾患」に関する記事をまとめました。「摂食障害に繋がりやすい性格や心身の状態がある」「摂食障害から派生して起こりやすい疾患がある」と聞くと少し怖くなるかもしれませんが、自己理解を深めたり、「自分にあった治療法」を見つけたりするきっかけになることもあるということが分かりました。摂食障害と併存疾患に苦しむ方にとって、少しでも「前に進む希望」を見つけるヒントになったら幸いです。